ひろぽんの小石川日乗 2015〜

還暦を迎えたおじさんが、日々の喜怒哀楽をつづるブログ

最近のニュースから

張氏は中国は日本との間の正常な人的往来や友好交流には「反対しない」としつつも、「歴史を歪曲(わいきょく)し、中国の人々の感情を傷つけるこのような公然たる挑発行為は絶対に許さない」と強調した。

 もし、日本人やメキシコ人もよく利用する、アメリカのトランプ一族が経営するホテルで、「日本企業はアメリカの富を吸血鬼のように吸い上げている」とか「メキシコ人は強姦者」などと糾弾するトランプ語録が聖書の脇に置かれてたとしたら、ちょっといやだろう。政府が関与するかどうかはともかく、世論は怒るだろう。しかもその語録にはなんの真実性もないのだから。


 アパ本も同じこと。『本当の日本の歴史 理論近現代史』というタイトル自体がトンデモ臭いし、報道を見る限り、書いてあることは、これまでの近現代史の南京大虐殺論争のなかでほとんど反駁されていることを、性懲りもなく繰り返しただけものである。

 いかに内容がずさんかについては、LITERAが「アパホテルはなぜトンデモ極右思想の宣伝装置になったのか? 「北朝鮮のよう」と言われた経営者一族のホテル私物化と恐怖支配」という記事で丁寧に論証している。日中戦争の起点はコミンテルの陰謀などという珍説にいたっては、また亡霊復活かよだ。田母神俊雄、渡辺昇一、西尾幹二、櫻井よしこ、小堀圭一郎あたりの発言から、適当に引用しただけの作文だ。こんな史観で大学入試に臨んだら、学生はまず合格点は取れないだろう。


 まだ田母神、櫻井あたりの著書を並べるだけならここまで批判は沸騰しなかった。わざわざホテル経営者が、自費で英語版を作成して、これみよがしに客室に置くというあたりは、「挑発行為」と言われても仕方がない。それに対する中国政府の態度も少し大人げないという気もするが、中国覇権主義は昔から売られたケンカは買うものである。ましてやこの経営者はアベ様の応援団を自称している人物。安倍政権の中国政策を民間人が代位して発言している、と受け止めるむきもあったのではないか。


 ちなみにAPAホテルには一度だけ泊まったことがある。もとより、昔から同ホテルの広告宣伝のイメージが胸くそが悪くなるほどいやで、しかも右派系経営者ということも知っていたので、自分の意思で予約することはなかったのだが、ディレクターが勝手に予約してしまった。実際に泊まってみると、客室の清潔さや調度・備品、サービスなど、コストパフォーマンス的には悪いホテルではない。珍奇なイデオロギーを振り回さなければ、なかなかいいホテルなのにな、という印象をもった。


 成り上がりの経営者によくある、経営手法が優れていることと、自分の政治主張が優れていることを混同するタイプか。はたまた、中国人には泊まって欲しくないのか、泊まってもらって洗脳したいのか。でもあの本って中国語版はないんだよね。だったら、何がしたかったんだろう。たんに自説をゲロのようにぶちまけて、自己満足したいだけだったのかな。
 
 いずれにせよ、顧客に対して真っ先にホスピタリティを発揮すべき経営者として、どうよという感じだ。

[ 2017/01/25 19:33 ] politics | TB(-) | CM(0)
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